コレクション: 光井威善

カラフルながらもモノトーンのような落ち着きを纏うグラス

カラフルだけどモノトーン、ポップさを鎮めるその秘密は制作過程にある。2色のガラスを組み合わせた段階ではまだツヤのある状態だ。その後、外側に1mm幅で縦にラインを入れ、全体を目の細かいやすりで削る。まるで薄い膜をはったような加工は、カラフルなうつわをやさしいトーンで包み込む。光井さんは、透明の液体を入れるとガラスのオブジェのように見えて美しいと教えてくれた。また、色のついた液体でもぜひ試してほしい。グラスとその色の組み合わせがはまった瞬間、ちょっとした高揚感が湧き上がる。

- text=Wakana Nakano (《光井威善》カラフルだけどモノトーン。ガラスのうつわがアート空間を生み出す より引用、一部加筆)

こちらの作品には一つひとつ個体差がございます。

手作業によりつくられるうつわのため、この作品には以下のような特徴が見られます。また、それらのあらわれかたもひとつひとつ異なり、ふたつとして同じうつわはございません。ご理解のうえでお求めくださいますよう、何卒お願い申し上げます。

(上画像:個体差の例)

画像のように、色合いの違い、ラインの出方など、流れるガラスの生み出すニュアンスはグラスひとつひとつで異なります。手作業による制作のため、サイズにも微妙な差がございます。これらはひとつひとつの作品の個性であり、表現の一部としてお愉しみください。ご購入の前に、「うつわのご購入にあたって」も合わせてご一読ください。

光井威善(みつい たけよし)
1987年広島県福山市生まれ。2010年に倉敷芸術科学大学芸術学部工芸・デザイン学科、2012年に同大学院の芸術研究科工芸専攻を卒業後、富山ガラス工房に所属し、2016年に独立。オーストラリアでの滞在制作を経て、現在は富山にて制作活動を行っている。

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