湯町窯(ゆまちがま) 島根県松江市で1922(大正11)年に開かれた湯町窯は、民藝のうつわを作り続ける由緒ある窯元。代表作の「エッグベーカー」に見られる、どこかヨーロッパの雰囲気を感じさせるコロンとした愛らしいルックスや温かな色使いは、イギリス人の陶芸家バーナード・リーチの指導によるもの。柳宗悦や河井寛次郎、濱田庄司らとともに、民藝運動を展開したことで知られるリーチ。火鉢などをつくっていた湯町窯の先代も彼らに共鳴し、食器や花器などの制作を開始しました。エッグベーカーもその時期に産声を上げ、いまも当時そのままの姿で、つくられ続けています。 関連記事 「湯町窯×瀬戸内バル」ギフトセット 民藝のうつわで瀬戸内の恵みを。 「湯町窯のエッグベーカー」 英国の気品まとう民藝の名品でごはんをつくろう。前編 / 後編