コレクション: 宮脇賣扇庵

暑い夏はアートで涼みたい。

文書を書くためのノートのような存在として平安時代初期に生まれ、次第に風を起こすための道具として発展した扇子。かつては貴族や武士のみが身につけられる高級品で、美しい絵画や詩が描かれたファッションアイテムとしても広がりました。

扇子発祥の地・京都で、江戸時代から続く「宮脇賣扇庵」は、自社で製造から販売まで行う京扇子店。熟練の職人による伝統のものづくりを守りながら、現代の生活に合わせた扇子ブランド「バナナとイエロう」も2021年よりスタートしました。画家やミュージシャンとコラボしたデザインも多数展開。アクセサリーのような感覚でファッションのアクセントになる逸品です。

宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)
1823年に京都で創業。舞踊向けから夏扇、飾扇まで幅広く展開。扇子文化を継承していくため、2021年にはデザイン会社「GRAPH」の協力の下、新ブランド「バナナとイエロう」も開始

掲載誌
Discover Japan 2023年9月号「木と生きる」