コレクション: 栗川商店

100年以上もつ一生物の「仏扇 渋うちわ」

稀少な「渋うちわ」を製造販売する、明治22年創業の老舗、熊本・鹿本来民の栗川商店。来民は、大正末期から昭和10年頃にかけて1年に500万本ものうちわが生産される一大産地でしたが、現在うちわづくりを手掛けるのは栗川商店のみ。

和紙に塗られる柿の渋には優れた防虫効果があり、毎年8月に採った青柿をつぶして寝かせ、3年から5年発酵・熟成させつくられます。来民渋うちわは100年もつともいわれ、長寿を誇り虫が付かないことから、縁起物として重宝されていたそう。軽くて手に馴染み、使うほど味わいを増す、まさに一生物のうちわです。