圡楽窯(どらくがま) 三重県伊賀市丸柱──。中世以来の歴史をもつ伊賀焼の里だ。土楽窯(圡楽窯・どらくがま)は、この地で江戸時代から続く窯元である。長い歴史の中、改革者が現れた。7代目の福森雅武さん。茶の湯に通じ、何より旨いものを愛し、野菜を育てる陶工だ。美しい里山が広がる丸柱だが、50㎞ほど東は伊勢湾。山、田畑、そして海の恵みが味わえ、伊賀牛も有名である。そんな食材を生む自然を慈しむような福森家の上質な暮らし。多くの客人が訪ねるようになり、やがて傑作が生まれた。煮る、炊く、炒める、そして焼くができる土鍋と煮込み鍋だ。どちらも全国の上質な暮らしを求める人から愛されて40年。さらに、当主の福森道歩さんが新しい製品に挑戦している。(text: Hiroyuki Aino)関連記事うつわ作家の食卓。圡楽・福森 道歩さん土楽窯七代目・福森雅武「うつわに捧げた人生」Discover Japan Lab.オープン1周年!圡楽窯の福森道歩さんご来店土楽 福森道歩さん×E-girls 佐藤晴美さん対談。「土楽の黒鍋」土鍋の上手な育て方【前編】/【後編】 「圡楽窯」多孔質な土から生まれた土鍋が料理を美味しくする 「土楽窯」へ一生モノの土鍋を求めて 一流料亭にも愛され続けて40年!土鍋の手入れ5つのポイント