線が生み出す躍動感のある模様が見どころ。

島根県松江市の窯元、湯町窯による皿。作品の大半に反映されるうつわに描かれた模様は「スリップウェア」というヨーロッパの伝統的な技法によるもの。水分を含んだ化粧土を使い、フリーハンドで描かれた波紋や渦巻きなど、伸びやかで繊細な模様が特徴。実用的なうつわでありながら、アートを愛でるように楽しめるのも魅力です。

こちらの角皿も、シンプルな絵柄だからこそ、スリップウェアの魅力を存分にお楽しみいただけます。小さなおかずをのせたり、各自の取り分け皿にも程よいサイズ。

- text: Misa Hasebe Discover Japan 2023年12月号「うつわと料理」より抜粋、一部加筆

＜窯元のご紹介＞湯町窯（ゆまちがま）

島根県松江市、日本の名湯・玉造温泉のほど近くに1922年に開窯。出雲・布志名（ぶじな）焼の流れをくむ窯元のひとつ。伝統的な茶碗から窯の代名詞ともいえるエッグベーカーまで、幅広くうつわを制作している。

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