コレクション: 圡楽窯

圡楽窯は、三重県伊賀市で江戸時代から続く窯元。熟練の職人がろくろを回し、時間をかけて手びねりで作陶されています。機械で作るかたちが均一な土鍋と違い、ひとつひとつゆがみや焼き色が異なる一点もの。 "食べるための器"として、食卓でも活躍します。料理が映える黒釉は、圡楽窯で独自に研究されたオリジナルです。

全てがクラシックなつくり。「よいヒビ」を入れながら、使い込んで育てる土鍋

伊賀の土を使った圡楽窯の土鍋は、性質上必ずひびが入ります。釉薬がかかっている部分に入るヒビは貫入といって、素地と釉薬の収縮率の違いによりできるものです。貫入とひびが土鍋の膨張を分散させ、ぱっくり割れるのを防いでくれるため、とても大事なものです。

土鍋は火にかけた段階で膨張と収縮を繰り返し、土鍋の内側・鍋底の裏にひびが入ります。伊賀の土鍋に必ず起こる現象で、 このヒビが入ってからどんどん煮えやすくなり、 鍋が成長していきます。

実はこの貫入とヒビが、土鍋の膨張を分散させ、ぱっくり割れるのを防いでいるのです。[詳しくはこちら]

 

関連記事
うつわ作家の食卓。圡楽・福森 道歩さん
土楽窯七代目・福森雅武「うつわに捧げた人生」
土楽 福森道歩さん×E-girls 佐藤晴美さん対談。
「土楽の黒鍋」土鍋の上手な育て方【前編】/【後編】
「圡楽窯」多孔質な土から生まれた土鍋が料理を美味しくする
「土楽窯」へ一生モノの土鍋を求めて 一流料亭にも愛され続けて40年!
土鍋の手入れ5つのポイント