まずはこの一本から。気持ちよく切れる三徳包丁

「淺野鍛冶屋」のモットーは「鍛治にまつわる全てがエンターテイメント」。その言葉通り、ワークショップや公開鍛錬などの体験事業を精力的に行い、包丁づくりにおいても、使い手に感動してもらえるかどうかを最重要基準にしている。確かに、同店の製品は、手に取る前からワクワクする。世界最高峰の刀鍛冶技術で生まれた包丁は佇まいからして美しく、実際に握ると、柄の微妙な丸みが手にしっくり馴染む。なめらかでシャープな切れ味は、言うまでもない。海外からも注目される話題の鍛冶集団。その魂の込もった手仕事の結晶を、 日々の調理で味わいたい。

こちらは、主に野菜類をはじめ、どんな素材にも対応する鍛造包丁。日本で昔からある馴染みのかたちで、刀匠の手で生まれた切れ味の鋭さによって根菜や葉ものもサクサク切れます。三層鋼によりさびにくいのもうれしいポイント。

text: Misa Hasebe photo: Kazuya Hayashi
(Discover Japan 2024年8月号より引用、一部加筆)

＜メーカーのご紹介＞淺野鍛冶屋（あさのかじや）

横座の淺野太郎さんは1997年、25代藤原兼房刀匠に弟子入り。2004年、岐阜・関に鍛冶店設立。2年後、同羽島市に移転。海外で刀鍛冶の魅力を広める一方、2020年からYouTubeでの情報発信も本格化。約1年で登録者数1.5万人達成。

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岐阜県羽島市〈淺野鍛冶屋〉刀鍛冶の伝統技法が息づく包丁

掲載誌
2019年12月号 特集「人生を変えるモノ選び。
2023年7月号「感性を刺激するホテル」／W特集「ローカルが愛する沖縄」
Discover Japan 2024年8月号「知的冒険のススメ」