上質な暮らしへの入り口となる”常滑焼”

「諸外国と日本の急須の違いが何かといえば、生活スタイルにあります。日本は座卓で食事をしたり縁側でお茶を振る舞うといった床座生活だったからこそ、注ぎ口が直近に見えるかたちが重宝されていたんです」。（Studio-GALA設立者・小林良一さん）

伝統的な日本の急須は真上から見ると、持ち手と注ぎ口が直角に付けられていることに気付かされる。対して小林さんのデザインした常滑急須は、ティーポットのように持ち手と注ぎ口を直線上に配置。椅子座となった現代の暮らしに馴染むだけでなく、世界中のお茶を嗜好品として楽しむ豊かな暮らしを演出するのだ。

蓋のつまみをなくしたことでスタイリッシュなデザインになった「常滑急須」。朱泥色（茶色）の急須を再度焼成することで生まれる深い黒は、現代のインテリアに馴染みやすいカラー。中国茶や紅茶にも似合う。「常滑急須 茶」はこちらからどうぞ。

＜メーカーのご紹介＞Studio - GALA

デザイナー・小林良一さんにより設立。 日本の伝統文化と技術に敬意を払いな がら、それらを未来に紡いでいくため、 現代の暮らしに美しく馴染むような商 品づくりを目指している。

 
掲載誌

Discover Japan 2024年10月号「自然とアートの旅。」／ダブル特集「九州」

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