[PICK UP] 使い込んで育てる圡楽窯の土鍋
そろそろ鍋の季節です。「よいヒビ」を入れながら使い込んで育てる土鍋《圡楽窯》
圡楽窯は、三重県伊賀市で江戸時代から続く窯元。熟練の職人がろくろを回し、時間をかけて手びねりで作陶されています。機械で作るかたちが均一な土鍋と違い、ひとつひとつゆがみや焼き色が異なる一点もの。 "食べるための器"として、食卓でも活躍します。料理が映える黒釉は、圡楽窯で独自に研究されたオリジナルです。
伊賀の土を使った圡楽窯の土鍋は、性質上必ずひびが入ります。釉薬がかかっている部分に入るヒビは貫入といって、素地と釉薬の収縮率の違いによりできるものです。貫入とひびが土鍋の膨張を分散させ、ぱっくり割れるのを防いでくれるため、とても大事なものです。

「土鍋」といえば冬にしか使わないイメージのある方も多いはず。ですが、実は多様な使い方ができる非常に便利な調理道具です。伊賀焼窯元「土楽(圡楽・どらく)」の土鍋は耐火性に優れ、冬場の定番・鍋ものはもちろん「煮込む」「炒める」「蒸す」……といったさまざまな調理に対応しています。[
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