クラフト感溢れる見た目で軽量。普段使いしたい逸品

millioの代表を務める安隨（あずい）誠さんは鉄を変幻自在に操る鍛冶職人。戦後間もない頃から代々受け継いでいる鍬製造の技術を生かし、クラフト感あふれるフライパンや鉄板を生み出している。

「機械はほぼ使いません。高温で熱した鉄材をひたすらたたいて成形していきます。さらに、取っ手部分にひねりを加えたり、表面に槌目を入れて、キャンプ場でも十分映える風合いに仕上げています」

高いデザイン性だけでなく、優れた熱伝導率と蓄熱性により、食材の旨みを閉じ込めジューシーに焼き上げてくれる。料理好きから高い支持を得ているのも納得だ。近年は、ステンレス製やチタン製のカトラリー類も展開している。

こちらのバターナイフは、直径6㎜のチタン製丸棒を巧みにたたいたもの。凸凹の質感が独特の風合いを醸し出している。先端の亀マークがポイント。

- text: Misa Hasebe photo: Shimpei Fukazawa（Discover Japan 2024年6月号より引用、一部加筆）

＜メーカーのご紹介＞millio（みりお）

兵庫・三木の鍬製造元「安隨製作所」が展開する、アイアン製キッチン＆インテリア雑貨ブランド。鍛冶職人による「槌目」や「ひねり」を取り入れた、デザイン性の高いプロダクトを生み出している。近年はチタン製アイテムにも力を入れている。

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Discover Japan 2024年6月号

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