やわらかく仕上がったいわしとニンニクの旨み。バゲットを浸してオイルごと味わいたい

社名の通り、 「愛媛海産」はもともと、地元で捕れる鯛などの干物製造を中心に行っていた。

「瀬戸内海、来島海峡は海の幸の宝庫。好環境で捕れる旨みの強い魚介を都市部の方々にも召し上がっていただきたいという想いから、お酒によく合うおつまみシリーズなど、メニューを増やしてきました」 (愛媛海産・吉住達矢さん)

美味しさをキープする上で心掛けているのは鮮度と下処理。たとえば魚介は鮮魚で仕入れ、できるだけ当日のうちに加工。小さな工房だからこそできる細かな下処理と丁寧な調理を徹底している。肉類や野菜など地元食材もふんだんに使用。常備しておきたい逸品だ。

いわしを一尾ずつ下処理してオリーブ油でじっくり煮込んだ一品。ガーリックと魚の旨みが染み出たオイルごとバゲットに合わせて。ちょっとした手土産や、うつわなどの贈り物にプラスアルファするのにもおすすめ。

text: Misa Hasebe photo: Kazuya Hayashi 
(Discover Japan 2024年8月号より引用、一部加筆)

＜メーカーのご紹介＞愛媛海産（えひめかいさん）

1979年、愛媛県今治市で創業した食品メーカー。瀬戸内海、来島海峡で獲れた地魚を中心に、新鮮な魚介類の旨みを引き出した加工食品の製造・販売をする。可能な限り鮮度を落とさず加工することを重視している。

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掲載誌 
2024年8月号「知的冒険のススメ」

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